初心者向けネット証券はどこ?最初の1社を選ぶ3つの基準
2026年9月15日・ためてこ編集部
投資を始めようとして証券会社を調べると、比較項目が増えすぎます。投資信託の本数、手数料、アプリ、ポイント、銀行連携……。最初から全部を比べると、口座を作る前に疲れます。
この記事では、初心者が最初の1社を選ぶための見方を、SBI証券と楽天証券を例に整理します。どちらを選んでも値上がりが保証されるわけではありません。ここで決めるのは「投資先」ではなく、続けやすい入れ物です。
この記事の結論
最初の1社は、①NISAで買いたい商品が対象か、②積立の引き落としが自分に合うか、③貯まるポイントを使えるかの順で決めます。普段から楽天カード・楽天ポイントを使う人は楽天証券、三井住友カードやVポイントを使う人はSBI証券が候補になります。どちらにも決め手がなければ、投資信託の積立設定が分かりやすい方を選べば十分です。
ネット証券を選ぶ前に、NISAの枠だけ確認する
NISAは、投資で得た利益を非課税にできる制度です。金融庁の公式案内では、2024年からのNISAは非課税保有期間が無期限、つみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能になっています。年間投資枠は、つみたて投資枠が120万円、成長投資枠が240万円、合計で最大360万円です。
ただし、枠を全部使う必要はありません。生活防衛費を残したうえで、毎月無理なく続けられる金額を設定するものです。NISAの制度を確認したい場合は、金融庁「NISAを知る」を基準にしてください。
| 確認すること | 初心者の判断 |
|---|---|
| 非課税期間 | 無期限。焦って枠を使い切らない |
| 投資枠 | 積立中心なら、まずつみたて投資枠を確認 |
| 金額 | 生活費・予備費を残して続けられる額にする |
SBI証券と楽天証券は、商品数より「続け方」で比べる
最初の1社を比べるとき、取扱商品数のランキングだけを見ても決めにくいものです。長期積立が目的なら、自分が選ぶ予定の投資信託がNISAの対象か、積立を毎月自動で続けられるかを先に確認します。つみたて投資枠の対象商品は、金融庁の対象商品一覧で確認できます。
| 比べる軸 | SBI証券を候補にしやすい人 | 楽天証券を候補にしやすい人 |
|---|---|---|
| 普段のカード・ポイント | 三井住友カード・Vポイントを使う | 楽天カード・楽天ポイントを使う |
| 積立の方法 | クレジットカード積立や銀行引落を使いたい | 楽天カード・楽天ペイ残高などを検討したい |
| 迷った場合 | カードの年会費と条件を先に確認 | ポイントの使い道と積立条件を先に確認 |
SBI証券の公式ガイドでは、クレジットカード決済は投資信託の積立買付に利用でき、NISAの預り区分も選べると案内されています。一方、楽天証券の公式操作ガイドでは、投信積立の引落方法として楽天カードクレジット決済や楽天ペイ残高などが案内されています。条件やポイント付与率は変更されるため、申し込み前にSBI証券の公式案内と楽天証券の公式操作ガイドで最新条件を確認してください。
手数料とポイントは「差額」で見る
「還元率が高い証券会社」を探す前に、そのポイントを受け取るための条件を見ます。カードの年会費、年間利用条件、対象ファンド、ポイントの有効期限や使い道まで含めて、使い切れるかで判断します。
○×チェック
- ○ 使う予定のカードで積立できる
- ○ ポイントを普段の買い物で消化できる
- ○ 年会費や利用条件を払っても続けられる
- × ポイントだけを理由に有料カードを契約する
- × 付与率だけ見て、対象外の商品や条件を確認しない
ポイントは投資の利益ではなく、サービスの利用条件に応じて付くものです。相場の損益とは別に考えます。特典は予告なく変更・終了されることもあるため、記事や比較表の古い数字をそのまま採用せず、各社公式で現在の条件を確認してください。
最初の1社を決める手順
比較に時間をかけすぎないため、次の順番で決めます。大事なのは、最初から完璧な会社を当てることではなく、設定後に無理なく続けられることです。
- 毎月の積立額を決める。生活防衛費を残し、相場が下がっても慌てない金額にする。
- 使いたいポイントを1つ選ぶ。楽天ポイントかVポイントか、どちらでもなければポイント条件を優先しない。
- NISA対象の商品を確認する。金融庁の対象商品一覧と証券会社の取扱画面を照合する。
- 引き落とし方法を決める。カード、銀行、証券口座のどれなら残高不足を起こしにくいかで選ぶ。
- 口座開設とNISA申込を行う。本人確認書類やマイナンバーの案内は申込先の指示に従う。
- 積立設定を1本から始める。商品を増やすのは、仕組みと値動きを理解してからでよい。
| ここで止まったら | やること |
|---|---|
| ポイントが決められない | ポイントを無視し、積立設定が分かりやすい方へ |
| 商品が多すぎる | NISAの対象商品に絞り、低コストなどの条件を自分で確認 |
| 金額が不安 | いったん少額にし、生活費を圧迫しないことを優先 |
迷ったら、証券会社より家計の余白を先に整える
証券会社の違いはありますが、初心者の資産形成では「どこで始めるか」より「途中で無理にならないか」の方が重要です。毎月の固定費を見直して投資に回せる余白を作るなら、ポイ活で投資原資を作る家計戦略も参考になります。
証券会社は一度選んだら永久に変えられないものではありません。ただしNISAの金融機関変更には条件と手続きがあります。まずは最新の制度と各社の公式条件を確認し、生活を壊さない金額で始める。最初の1社選びは、そのくらいの温度感で十分です。
出典:金融庁「NISAを知る」「つみたて投資枠対象商品」、SBI証券「クレカ積立」、楽天証券「お取引操作ガイド」。制度と各社サービスの条件は更新されるため、申込時点の公式情報を確認してください。