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iPhoneの実質負担は月1,300円台? 買取実額から「本当のコスト」を計算する

2026年8月1日・ためてこ編集部

iPhoneの実質負担は月1,300円台? 買取実額から「本当のコスト」を計算する

「iPhoneは高い」。10万円を超える買い物ですから、そう感じるのは当然です。

ただ、iPhoneのコストは買値そのものではなく「買値 − 手放すときに戻る金額」で決まります。そして iPhone は、この引き算をしたときの結果が、あらゆる家電の中でもかなり特殊です。

買取業者の公表価格をもとに、実際のところいくらなのかを計算します。

この記事の結論

  • 現行のiPhone 17(256GB・発売時129,800円)は、11か月経った今も中古買取116,000円。持ち出しは月1,255円
  • 1世代前のiPhone 16(128GB)も、約2年で中古買取95,000円。持ち出しは月1,354円
  • 17は2026年7月に129,800円→142,800円へ値上げされた一方、中古買取は下がっていない
  • 5年前のiPhone 12でも18,000〜26,000円で売れる
  • ただしネットワーク利用制限とバッテリーで買取額は大きく変わる。ここだけは押さえる必要がある
  • そして端末の持ち出しより、毎月の通信費のほうが金額としては大きい

世代別に、実際いくらで売れているか

買取業者が公表している iPhone の買取価格です(2026年8月時点・SIMフリー。17のみ256GB、他は128GB)。

機種 発売 経過 中古買取(状態別の幅)
iPhone 17(256GB) 2025年9月 約11か月 116,000〜93,000円
iPhone 16 2024年9月 約1年10か月 95,000〜71,000円
iPhone 15 2023年9月 約2年10か月 69,000〜52,000円
iPhone 14 2022年9月 約3年10か月 50,000〜38,000円
iPhone 13 2021年9月 約4年10か月 40,000〜28,000円
iPhone 12(64GB) 2020年10月 約5年9か月 26,000〜18,000円

出典:イオシス買取「iPhone 買取価格表」。幅は状態ランクによる差です。iPhone 17 は最小構成が256GBに変わったため、他世代(128GB)と容量が異なります。

5年9か月前のiPhone 12が、まだ2万円前後で売れています。スマートフォンという毎日握り歩く消耗品としては、かなり異例の値持ちです。

月あたりの持ち出しに直す

iPhone 16(128GB)の発売時価格は124,800円でした。これを発売直後に買って、いま95,000円で売った場合を計算します。

買値(発売時)

124,800円

売値(約1年10か月後)

−95,000円

実際の持ち出し

29,800円

月あたり約1,354円

12万円の買い物が、月1,354円。1年10か月、最新のiPhoneを使った対価としては、かなり小さい金額です。

現行のiPhone 17でも、同じ計算が成り立つ

上の計算に16を使ったのは、「約2年保有して売る」の実績値が取れる最新世代が16だからです(正確には発売から1年10か月)。現行機である17でも計算してみます。

iPhone 17(256GB)の発売時価格は129,800円(2025年9月)。約11か月経ったいま、中古買取は116,000円です。

持ち出しは 13,800円 ÷ 11か月 = 月あたり約1,255円16の1年10か月保有(月1,354円)より、さらに小さく収まっています。

そして17は、新品のほうが値上がりしている

iPhone 17(256GB)は2026年7月の価格改定で129,800円から142,800円になりました(+13,000円)。一方で中古買取は下がっていません。

つまり発売時に買った人は、いま新品を買う人より13,000円安く、同じ端末を手に入れていたことになります。値持ちがいいだけでなく、円安局面では「早く買った人ほど有利」が起きています。

なお16のほうは値上がりしていません。発売時(2024年9月)の124,800円から2025年9月に114,800円へ一時値下げされ、2026年7月の為替調整で再び124,800円に戻っただけです。同時に値上げされたiPhone 16 Plus(128GB)は144,800円ですが、これは無印の16とは別モデルです。

ただし、これは過去にそうなったという話であって、今後も続く保証はありません。為替や需給が変われば、買取相場のほうが先に落ちることもあります。「値上がりするから買い」ではなく、「値持ちがいいので持ち出しの計算が読みやすい」と受け取るのが妥当です。

「2年で返す」プログラムと、自分で売る場合の違い

キャリア各社には、2年ほど使って端末を返却すると残りの支払いが免除される購入プログラムがあります。実質負担が半額前後になるため、広く使われています。

自分で売る場合と、構造がどう違うのかを整理します。

観点 返却プログラム 自分で売る
相場が下がったとき 強い(免除額は約束済み) 弱い(売値がそのまま下がる)
相場が高いとき 上振れを受け取れない 強い(高く売れた分は自分のもの)
端末が手元に残るか 残らない(返却が条件) 売らない選択もできる
傷・状態の影響 査定基準を外れると追加負担が出ることがある 状態がそのまま金額に反映される
手間 少ない(返すだけ) 査定・発送・初期化が必要

どちらが得かは相場次第で入れ替わります。返却プログラムは「将来の値段を先に固定する」仕組みなので、相場が落ちる局面では有利、相場が保たれる局面では自分で売ったほうが手残りが多くなります。

ここ数年のiPhoneは値持ちが良い側に振れてきました。ただしプログラムの条件は各社・各時期で異なるので、契約前に免除額と返却条件を実際の数字で見比べてください。

買取額を落とさないための3つの条件

ここまでの数字は「状態が良いこと」が前提です。iPhoneの場合、買取額を大きく左右するのは次の3つです。

条件 効き方
ネットワーク利用制限 分割払いが残ったまま売ると、判定が「△」になり買取額が大きく下がるか、買取自体を断られます。売る前提なら一括購入か、支払い完了後に売るのが安全です
バッテリー最大容量 80%を切ると減額対象になる業者が多い。設定→バッテリー→バッテリーの状態で確認できます。売却を考えているなら、極端な高温環境や充電しっぱなしを避けるだけでも違います
画面・背面の傷 同じ機種でも状態ランクで2万円以上の差(iPhone 16で95,000円と71,000円)。ケースとフィルムの費用は、そのまま回収できる投資と考えていい水準です

箱や付属品は、Macほど大きくは効きません。ただし取っておいて損はないので、買い替えるまでは残しておくのが無難です。

端末より、毎月の通信費のほうが大きい

ここまで端末の話をしてきましたが、金額の桁を並べると、実は通信費のほうがずっと大きいことが分かります。

iPhone 16 の持ち出し

月1,354円

1年10か月で売った場合

通信費(無制限プランの例)

月3,278円

楽天モバイル Rakuten最強プラン(データ無制限)

楽天モバイルの Rakuten最強プランは、データ使用量に応じて料金が変わる仕組みで、3GB未満なら月1,078円、無制限で月3,278円(いずれも税込)です。

いま支払っている通信費がこれより高いなら、その差額は端末の持ち出しより大きい可能性があります。手元の請求明細を開いて、月額と使用データ量を確認してみてください。端末を安く回す工夫より、こちらのほうが先に効くケースは珍しくありません。

Rakuten最強プランの料金(楽天モバイル公式)

まとめ:買値ではなく持ち出しで比べる

  • iPhone 16 の実質負担は 月1,354円(発売時124,800円 − 1年10か月後の買取95,000円)
  • 現行の iPhone 17 は月1,255円(発売時129,800円 − 11か月後の買取116,000円)。しかも新品は142,800円に値上がりしている
  • 5年前の iPhone 12 でも 18,000〜26,000円 で売れる。値持ちは家電の中でも異例
  • 返却プログラムと自分で売るのは 相場次第で有利不利が入れ替わる。値持ちが良い局面では自分で売るほうが手残りが多い
  • 買取額を守るのは ネットワーク利用制限・バッテリー・傷 の3つ。ケースとフィルムの費用は回収できる
  • そして端末の持ち出しより、毎月の通信費のほうが金額としては大きい

「高いから買えない」と「高いけれど持ち出しは小さい」は、まったく別の話です。値札だけを見て諦めるのも、値札を見ずに買うのも、どちらも判断としては雑になります。引き算をしてから決める。それだけで見え方が変わります。

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※ 買取価格は市況・状態・時期によって変動します。本記事の数値は2026年8月時点で買取業者が公表していた実額であり、将来の買取価格を保証するものではありません。
※ 通信料金・端末価格は改定される場合があります。契約前に各社公式サイトで最新の条件をご確認ください。

出典:イオシス買取「iPhone 買取価格表」ITmedia Mobile「iPhone 16シリーズはいくら? Apple Storeにおける価格まとめ」楽天モバイル「Rakuten最強プラン」