都市ガスは自由化で安くなる?乗り換えの仕組みと、電気とセットで拾うコツ
2026年7月27日・ためてこ編集部
「電気は乗り換えたら結構下がった。じゃあ都市ガスも自由化されてるなら、同じくらい下がるのでは?」
——結論から言うと、都市ガスは電気ほどは下がりません。でも「だからやらなくていい」でもない。順番を間違えなければ、取りこぼしを拾えます。
ここでは、都市ガス自由化で実際に何が変わったのか、賃貸でも乗り換えられるのか、そして電気とセットで得を拾う具体的な手順を、盛らずに書きます。
この記事の結論
都市ガスの乗り換えは 「電気ほど下がらない、でもセット割+ポイントサイト経由で取りこぼしは拾える」。単体で乗り換え先を探すより、まず電気を見直し → 同じ会社の電気・ガスセットを検討 → 申し込みはポイントサイト経由で一度だけ得する、この順番が効きます。
都市ガス自由化で「変わったもの/変わらないもの」
都市ガスの小売は 2017年4月に全面自由化されました。それまで地域ごとに決まっていたガス会社以外からも、料金やサービスで選べるようになった、という制度です(電力自由化の1年後)。
ここで多くの人が不安になるのが「知らない会社に変えて、ガス止まったりしない?」という点。ここははっきりしています。契約先を変えても、ガスを届ける導管も、保安(点検・緊急対応)も、ガスそのものも変わりません。変わるのは請求書を出す会社だけです。だから賃貸のマンション・アパートでも乗り換えられます(大家さんが一括契約している物件などは例外)。
| 項目 | 乗り換えで |
|---|---|
| ガスの成分・火力 | ◎ 変わらない |
| 導管・ガス管の工事 | ◎ 不要・変わらない |
| 保安・緊急時の対応 | ◎ 変わらない |
| 請求する会社・料金プラン | △ ここだけ変わる |
| 賃貸で契約できるか | ○ 自分で契約している物件なら可 |
なぜ電気ほど下がらないのか
正直に書きます。都市ガスの乗り換えは、電気ほどの派手な効果が出にくいです。理由は主に3つ。
- 競争が薄いエリアが多い:都市ガスはそもそも導管が来ている地域限定のサービス。新規参入が活発なのは首都圏・関西など一部で、エリアによっては選べる会社が少ない。
- 原料費調整の影響が大きい:ガス料金は原料(LNG)価格に連動する部分が大きく、会社を変えても土台の価格変動からは逃げられない。
- そもそも使用量が電気より小さい家庭が多い:削れる母数が小さければ、割引率が同じでも金額は小さくなる。
ちなみに、国(資源エネルギー庁)は自由化から4年が経った2021年3月末で、ガスの月次スイッチング統計の公表を終了しています。電力ほど「毎月みんなが乗り換えている」市場ではない、という空気感の裏づけでもあります。
それでも得を拾う順番(そのままパクれる手順)
ガス単体で「一番安い会社」を探し回るのは、労力の割に戻りが小さい。ためてこ的にはこの順番をおすすめします。
- 先に電気を見直す。削れる金額が大きいのは電気のほう。ここで乗り換え先の会社を決める(→ 下の電力ハブ記事)。
- その会社に「電気・ガスセット割」があるか見る。同じ会社にまとめると割引・ポイントが付くプランが定番。ガス単体で探すより、電気の乗り換え先に合わせるほうが管理もラク。
- 申し込みはポイントサイト経由で一度だけ得する。同じ申し込みでも、経由するかしないかで数百〜数千ポイント変わることがある。手間はワンクッションだけ。
つまり「ガスを主役にしない」。電気の見直しにガスを"ついで"で乗せる。これが一番、疲れず取りこぼさない形です。
乗り換える前の注意点
- プロパンガス(LPガス)は対象外。この記事は都市ガスの話。自宅がプロパンなら仕組みが別なので、まず自分がどちらかを確認。
- 自分のエリアで選べる会社があるかを先に確認。地域によっては選択肢がほぼ無いこともある。
- 解約金・最低利用期間の有無をプラン条件で確認。
- 「年◯円お得」の額は必ず公式の試算で。料金は使用量とエリアで変わるので、他人の節約額はそのまま自分に当てはまりません。
まず電気から。ガスはその流れで拾う
都市ガスの乗り換えは「単体で大逆転」ではなく「電気の見直しに乗せて取りこぼしを拾う」もの。順番を守れば、少ない手間で確実に効きます。
削れる額が大きい電気のほうを先に片づけましょう。
| 次のステップ | 記事 |
|---|---|
| ① 電気を先に見直す | オクトパスエナジーはハピタス経由が得?個人が月9,341円下げた実例 |
| ② ポイントサイト経由を知る | ハピタス登録方法 完全ガイド──投資原資ゼロから始める「最初の一歩」 |
出典:資源エネルギー庁「ガスの小売全面自由化」/東京ガス「ガス自由化とは?」/電力・ガス取引監視等委員会「ガス取引報告」。制度・統計の扱いは各公式ページ、料金・割引額は各社公式の試算で最新をご確認ください。