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Looopでんきの市場連動プラン「スマートタイムONE」は得か?2025年リニューアル後の条件で向き不向きを見分ける

2026年8月2日・ためてこ編集部

Looopでんきの市場連動プラン「スマートタイムONE」は得か?2025年リニューアル後の条件で向き不向きを見分ける

電力会社を比較していると、「Looopでんきは市場連動型だから安くなることも高くなることもある」という書き方によく出会います。ここで止まってしまう人が多いのは、「結局、自分は安くなる側なのか高くなる側なのか」が分からないからです。

Looopでんきの主力プラン「スマートタイムONE」は、電力の卸市場(JEPX)の価格に連動して30分ごとに単価が変わるという、他社の固定従量プランとは仕組みが違うプランです。しかも2025年4月にリニューアルがあり、以前の「基本料金0円」という売り文句も変わりました。

この記事では、リニューアル後の現在の仕組みを公式情報ベースで整理し、市場連動プランが向く生活パターン・向かない生活パターンを条件で見分けられるようにします。

この記事の結論

スマートタイムONEは「電気を使うタイミングを自分でずらせる家庭」ほど効きやすいプランです。市場価格は日中〜夜の需要が高い時間帯に上がりやすく、需要が落ち着く深夜・早朝や太陽光発電が多い時間帯に下がりやすいため、電気を使う時間を選べない生活(在宅ワーク・高齢者同居など)にはリスクが大きく出ます。2024年9月からは電源単価に120kWhまで128円/kWh(税込)の上限が付き、2025年4月には契約容量に応じた固定費「制度対応費」が新設されました。解約手数料・契約期間の縛りは今もゼロなので、試すこと自体のハードルは低いプランです。


「基本料金0円」だけで選ぶプランではなくなった(2025年4月リニューアル)

Looopでんきは長く「基本料金0円、使った分だけ」を看板にしてきました。ただし2025年4月のリニューアルで、この前提が変わっています。公式発表によれば、これまで電力量料金(使用量ぶんの単価)に含まれていた託送費・容量拠出金などの「制度関連費用」の一部を、契約容量(kW)に応じた固定の「制度対応費」として切り出した形に変更されました(Looop公式「Looopでんき料金プランをリニューアル」)。

項目リニューアル前リニューアル後(2025年4月〜)
基本料金・固定費0円制度対応費(契約容量に応じて毎月固定で発生)
電力量料金(使用量ぶん)制度関連費用を含めた単価制度関連費用の一部を制度対応費に移した分、単価を引き下げ
契約期間の縛り・解約手数料なしなし(変更なし)

公式の説明では、これまで使用量が多い家庭ほど制度関連費用の負担が大きくなっていた仕組みを、契約容量に応じて公平に負担する形へ見直した、という位置づけです。つまり「安くなった」「高くなった」を単純には言えず、契約容量と使用量のバランスで結果が変わる設計になったということです。制度対応費の具体的な金額はエリア・契約容量によって異なるため、この記事では断定せず、公式の「電気料金種別定義書」で自分の契約容量に当てはまる金額を確認することをすすめます。


電源料金は30分ごとに変わる。仕組みと「上限128円/kWh」

スマートタイムONEの核心は、電力量料金のうち「電源料金」の部分が日本卸電力取引所(JEPX)のスポット市場価格に連動し、30分ごとに単価が変わるという設計です。市場価格が下がる時間帯に電気を使えば単価は下がり、市場価格が上がる時間帯に使えば単価は上がります。

単価が下がりやすい傾向単価が上がりやすい傾向
需要が落ち着く深夜・早朝朝夕〜夜の需要ピーク時間帯
太陽光発電が多く出る晴れた日中猛暑・厳寒で冷暖房需要が集中する時期
市場全体が穏やかな春・秋燃料価格の高騰や需給ひっ迫が起きた時期

過去には市場価格が急騰し、電気代が跳ね上がった時期があったため、Looopでんきは2024年9月1日使用分から、電源単価に上限を設定しています。公式発表によれば、沖縄電力エリアを除く全エリアで、1カ月あたり120kWhまでの使用分について、電源単価が128円/kWh(税込)を超えないよう上限が設けられました。市場価格がこれを超えて高騰した場合でも、対象量については上限単価との差額ぶんが値引きされる仕組みです。

この上限は「青天井の高騰を防ぐ安全弁」であって「安くする仕組み」ではありません。しかも上限が効くのは月120kWhまでで、それを超える使用量には上限が適用されない点に注意が必要です。電気を多く使う家庭ほど、この上限の外側で市場価格の影響をそのまま受けます。


他社の固定従量プランと何が違うか

これまでtametekoで扱ってきたENEOSでんき・楽天でんきは「単価は固定、特典の重ね方で得を作る」タイプでした。スマートタイムONEはこの2社と設計思想が根本的に違います。

固定従量プラン(ENEOSでんき等)スマートタイムONE
単価契約中は原則固定30分ごとに変動(市場連動)
得のつくり方特典・ポイントの組み合わせ電気を使う時間帯の工夫
ポイント還元あり(会社による)電気利用に対する独自ポイントはなし
予測しやすさ高い(単価が動かない)低い(時期・時間帯で単価が変わる)
解約金プランにより発生することがあるなし

つまりスマートタイムONEは、「安いプランを選ぶ」というより「電気を使う時間を動かして安く"する"」プランです。生活パターンを変えられない家庭が単純に乗り換えても、思ったほどの効果が出ないか、時期によっては割高になることもあります。


そのままパクれる判定手順

自分がスマートタイムONE向きかどうかを、生活パターンと数字で確認する順番です。

  1. 1日の電気使用のピーク時間帯を振り返る。朝夕〜夜に洗濯機・エアコン・炊事が集中しているなら、市場価格が上がりやすい時間帯と重なりやすい。
  2. 在宅時間の傾向を確認する。日中在宅(在宅ワーク・高齢者同居・乳幼児がいる等)で冷暖房を使い続ける生活は、時間帯をずらしにくく市場連動の恩恵を受けにくい。
  3. 現在の契約容量(kW)を確認する。検針票やマイページに記載されている。契約容量が大きいほど制度対応費の固定負担も大きくなる。
  4. 公式の電気料金種別定義書で、自分の契約容量にかかる制度対応費を確認する。エリアごとにPDFで公開されている。
  5. 過去12か月の使用量を、今の契約の年額と比較する。市場連動ぶんは変動するため厳密な予測はできないが、制度対応費(固定費)だけは事前に計算できる。
  6. 月120kWhを超える使用量かどうかを確認する。上限128円/kWhが効くのは120kWhまで。それを超える多消費世帯は、市場高騰時のリスクをそのまま受ける前提で判断する。
  7. 試してみて合わなければ、すぐ乗り換える前提で契約する。解約手数料・契約期間の縛りはないため、生活パターンに合わなければ短期間で戻すという選び方もできる。

この手順のキモ

4と6の「固定費(制度対応費)は事前に計算できるが、変動ぶん(電源料金)は予測できない」という区別です。予測できない部分を「安くなるはず」で見積もると、高騰した月に想定外の請求を受けます。予測できる固定費だけ先に押さえ、変動ぶんは「上振れもあり得る」前提で試すのが安全です。


向いている家庭・向かない家庭

✅ 向いている

  • 洗濯・食洗機・充電などを深夜・早朝や日中の晴れた時間帯に動かせる
  • 共働き・単身などで日中の在宅時間が短い
  • 月の使用量が120kWh前後かそれ以下で、上限128円/kWhの恩恵を受けやすい
  • 市場価格の変動を「試して合わなければやめる」前提で受け止められる

❌ 向かない

  • 在宅ワーク・高齢者同居・乳幼児がいるなど、日中〜夕方に冷暖房を使い続ける生活
  • 月の使用量が多く、120kWhの上限枠を大きく超える
  • 電気代が毎月いくらになるか、変動せず把握しておきたい
  • 電気利用に対するポイント還元を重視している

申し込み前の注意点

  • 対象エリアは沖縄県を含む全国47都道府県だが、沖縄電力エリアは他エリアと料金体系が異なる(基本料金の負担がある)。契約前にエリア別の料金表を確認する。
  • 制度対応費の金額はエリア・契約容量ごとに異なる。公式サイトの「電気料金種別定義書」で自分の契約容量に該当する金額を必ず確認する。
  • 上限128円/kWhは120kWhまでが対象。それを超える使用量には適用されないため、多消費世帯は高騰リスクをそのまま受ける前提で判断する。
  • 電気利用そのものへのポイント還元制度はない。楽天でんき・ENEOSでんきのような「支払いに対するポイント上乗せ」を重視するなら比較対象になりにくい。
  • 料金単価・上限額・制度対応費は変更されることがあるため、申し込み前に必ず公式サイトの最新情報を確認する。

まとめ:「安いプラン」ではなく「時間を動かせる人向けの仕組み」

スマートタイムONEは、契約するだけで自動的に安くなるプランではありません。市場価格が下がる時間帯に電気を使う工夫ができるかどうかで、結果が大きく分かれます。2025年4月のリニューアルで固定費(制度対応費)が明確になり、2024年9月から高騰時の上限(120kWhまで128円/kWh)も設けられたことで、以前より仕組みは見通しやすくなりました。

解約手数料・契約期間の縛りがない以上、自分の生活パターンで試してみて、合わなければ戻すという選び方が現実的です。ただし「合わない」の判断は、契約容量にかかる固定費と、電気を使う時間帯の傾向を先に確認してから行うほうが、想定外の高い月に驚かずに済みます。

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出典:Looop公式サイト「スマートタイムONE | Looopでんきの市場連動型プラン」/Looop公式ニュース「Looopでんき料金プラン『スマートタイムONE(電灯)』リニューアルのお知らせ」/株式会社Looop「『Looopでんき』料金プランをリニューアル ユーザー拡大に向け、託送費など制度対応費負担の不均衡を是正」(いずれも2026年8月2日閲覧)。制度対応費の金額・電源単価の上限・対象エリアは変更されることがあるため、申し込み前に必ず公式サイトの電気料金種別定義書と最新のお知らせをご確認ください。